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絶対売れるライトノベル

※本エントリーはどっかに作成された雑文の再録物であります。

ライトノベル世代なら誰もが一度は思うことであろう。
「自分も、小説を書いて見たい!」と。
少なからず自分もそのうちの一人だ。
自分の場合特に冒険小説やファンタジーの類が好きだったので、異世界における冒険を想像しては話にしようと試行錯誤した。
けれどそのいずれもがどこかで見たようなものの模倣だったり適当に考えるもんだからいろいろ矛盾したりと散々だった。
結果として無数の世界を作り出しはしたがそのどれもが形にならないまま消えていってしまった。
ある意味非常に無責任な話である。
あの頃はまるで無知だったわけだ、だが大人になればズルくもなるし子供の頃とは違う知識も(要らんものも含めて)実に多い。

では、ここで汚れきった嫌な大人かつヲタ代表として徹底的に計算し尽くされた「売れる」小説を考えたいと思う。

まず、ライトノベルを書くにあたり重要なのはキャラクターだ。
万人受けするキャラクターを作ることは難しい。しかし各ツボを複数人で刺激すればいいのだからこれは人数をそろえればいい。
まず主人公、どこまでも駄目、何をやっても駄目、駄目駄目なヤツ。
これによって駄目な人間がまず共感するかもしれないし、典型的駄目男として女性の母性本能を刺激するかもしれない。
無論これだけではない、今だ開花しない未知の才能が眠っている。
次に幼馴染が必要だ。ここは重要な萌えポイントなので二人用意する。
後に三角関係という伏線も張れるので好都合。
一人目は病弱で読書が好きな美少女、主人公の優しさに惹かれている。
二人目は男勝りのスポーツ少女、主人公をいじめから助けるのが日課、因みに実家は神社で繁忙期には巫女バイトもする。当然ツンデレ。
どちらかは家が貧しいので、風変わりなバイトで実家を助けている。
もしくは展開によっては秘密組織の手で改造が施されていてもいい。
次、主人公の親友を用意する。何の脈絡も無く陰のある美少年を配置。
ことあるごとに主人公とスキンシップを図り、意味深な台詞を吐く。
これにより特定層の女性が食いつくことは間違いなぃ。
無論小説の登場人物はこれだけではない。
萌えの数だけ用意しなくてはならない。
当然のように主人公には姉と妹が居る。足りなければ兄と弟を足す。
このときこれら4人は全員美男美女で構わない。
近所にかわいらしいようぢょを配置。主人公をオニイチャンと慕う。
担任の先生には渋めなオヤヂを採用、仕事の後の一服は当然葉巻。
保健室のせんせいはスリットギリギリのむちむちおねーさん。
見えそうで見えないラインで男子生徒を惑わせる女王。
また学園にアイドルは必須。主人公を密かに見守っている。
が、その実態は地球侵略を阻止しにきた魔法少女でもこの際不問とする。
更に話を盛り上げる要素として主人公の恋敵を投入する。
主人公の好感度がその時一番高いキャラに接近するよう予めプログラム、成績優秀スポーツ万能金持ち美形と主人公の対極に配置すると効果的。
同様に、女の後輩が主人公の想い人にアプローチをかけることにする。
家にはさり気なくドジッ娘メイドロボを設置。
家事全般は致命的なほど壊滅的な腕前だが本来の製作目的は決戦兵器なのでそれも不問。
更に自宅は少しボロいアパートで、同じアパートで暮らす住人は個性的。
例えば侍であるとか、幽霊見ちゃう少女とか、天才ハッカー、忍者、サラリーマン、ねこみみ、看護婦さん、をたく、エルフ等である。
クラスの委員長は当然眼鏡の委員長属性だがドジっこ資質も兼ね備えた人物描写が好ましい。

ここまででキャラを用意したが、今度はストーリーを考えたい。
必須要素は学園ドラマであり青春でありファンタジーでありSFでありミステリでありホラーでありロボットアニメであり色々な秘密の花園である。
所々に古代遺跡や未来のヴィジョンを織り交ぜられれば尚良いだろう。
主人公が朝学校へ向かおうとすると当然メイドロボが故障する。
修理をしている間に遅刻しそうになるが幼馴染が迎えにきて優しい兄弟姉妹に見送られながら主人公は家を飛び出す。
もう一人とは道端で出会うが二人はお互いを意識し目を逸らす。
そして感じる恋の悪寒。そう、今まさに春。
その三人の前に異世界からの使者が助けを求めにやってきて力尽きる。
この世界は今もう一つの世界と融合しようとしている、この混沌を解決できるのは君だけだと呟く親友、無意味に髪が輝く。
SFアニメのワープ航法のようなエフェクトが入った瞬間日常はまさに非日常へと化した!
急ぎ彼らが学校へ向かうと校長が何者かに殺害されていた。
犯人は貴様かと指をつきつけた学園のアイドルは犯行を否定、何故なら彼女は世界を救うためにやってきた主人公の同志、「魔法少女アイドル☆プリンセス」だったからだ。
めくるめく恋の駆け引き・禁断の世界を垣間見つつ彼らを取り巻く人々のショートストーリーなどを挟みつつ、 二人は協力し仲間の力を借りながら遂に真犯人が保健室のせんせいであることを突き止める。
その瞬間主人公の目の前に立ちはだかる恋敵、彼は実は悪の秘密組織ワルインダーの幹部であった。
現代科学の粋を集めた超古代兵器である巨大ロボで襲い掛かる恋敵に最早これまでと思われたそのとき、新たな事実が発覚する!
主人公は実はこれまで記憶封印されていたのだが本来は最終兵器とまで呼ばれた傭兵上がりの戦闘狂だったのだ。ベトナムでは黒い犬と呼ばれていた。
密かに身分を変え見守ってきたかつての上官である担任の先生が一声「発進!」の号令を出すと自宅の屋根をぶちやぶり巨大メイドロボが出撃するではないか。
同時に、悲しいかな既に改造を施されていた一人の幼馴染は主人公の絶体絶命の危機に自ら最強の武器へと身を変じ彼の手元へと飛び込むのであった!
主人公はかつて幼馴染であったそれを胸に抱くとその場に崩れ落ちて涙を流す。
そう彼は、本当は彼女が好きだったんだと、今更気付いたのだ…
それを嘲笑うかのようなセリフとともに攻撃に映る恋敵に主人公は最後の闘志を極限まで高めていく。
彼の体を取り巻くオーラが龍のように天へと昇り…

緊迫の結末は待て、次号。
「オニイチャン、戦って、死んで…」(ヨウヂョの台詞)

さぁどうだ。これこそが売れる小説だ。間違いない。
ついでに適度に読者を焦らすため結論はひっぱったぞ。
もうこれで無敵だネ☆買わないやつは人間じゃないネ☆



~Q&A~
  Q. 最終回で死ぬのは誰ですか?
  A. 著者
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